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オープンタープ設営のコツ

キャンプシーンをスタイリッシュに見せるオープンタープには、ヘキサ型、ウイング型、レクタングラー型などなど、多彩な形状やサイズのモデルがありますが、基本的に、留意点は同じですので、設営のコツを紹介します。

ヘキサ型(六角形)

ファミリー向きのスタンダードタイプ。それぞれの辺がゆるやかにラウンドした六角形で、日陰になる面積も広いく、キャンプ用品などの配置もしやすいです。メインポール2本で自立させて残りの4隅を張り網で張るスタイルなので一人でも設営が簡単です。

ウイング型(菱形)

メインポール2本で自立させてそのサイドの2角を張り網で張るタイプ。設営の手間は少ないけれど、日陰になる面積が小さい。コンパクトなタープなので、ソロキャンプを楽しむ人にはおすすめできるタープです。

レクタングラー型(四角形)

ファミリーやグループ使用のタープ。シンプルな長方形なので、日陰になる部分が圧倒的に多いのがポイントです。メインポール2本で自立させて、残りの4隅はサブポールと張り網で張るのが基本です。3種類の中で面積が一番大きいので重量があります。また、ポールの使用は6本になるので別途購入が必要になります。

たった一枚の布がリビングスペースの屋根となるわけですが、この一枚というのがなかなかのくせ者。フレームを組み立てて自立できるテントと比べれば、「どうやって立てるの?」というギモンが、とくにビギナーの方からは多くあるはず。

基本の設営法を知らないと、いつまでたっても短時間で設営ができませんし、大人数で「あーでもない、こーでもない」と時間・体力・精神力を浪費します。わからない人は1時間経っても設営できないことも(風が吹いていればなおさらツライ)。

ここでオープンタープを美しく設営する答えを知れば、とてもシンプルなことがわかります。もっとも効率のよい設営人数は2名で、それ以上は必要なし。息を合わせれば5分で作業完了!
それでは、誰もができるように解説していきましょう。

ベーシックなヘキサタープ

使用したのはコールマン・ヘキサライトⅡ。

手順1

使用したのはコールマン・ヘキサライトⅡ。まずは設営場所に生地を広げ、メインポール2本も繋げます。ひとまず、メインポールは写真のように生地の天辺に直線上に配置しましょう。

ちなみにこの時点で左右側面4点の張り綱も生地のテープ部に結んでおくと楽です(ちなみに僕は使用頻度が多いため、この張り綱は撤収時も付けっぱなしです。それだけで設営&撤収を含めて時間短縮になるから)

手順2

「手順1」で配置したメインポールの位置はココが目安です。メインポールのトップ側から見てひとつ目の継ぎ目をグロメットあたりにして置きます。

手順3

ココがもっとも重要! むしろココさえしっかりと覚えてくれればいいくらいです。とあらかじめ声を大にして言いたい!

メインポール用の自在金具が2つ付いた張り綱を使います。張り綱の上部(後に立ち上げの際にメインポールのトップにひっかける部分)を「手順2」で説明したグロメットを起点として伸ばします。

このときの角度は起点からおおよそ30〜45度で、どこまで伸ばすのかというと、メインポールのエンド部分。

※写真ではわかりやすいよう、張り綱の三角形の底辺部分に白い綱でラインを引いています。

張り綱を伸ばしきったところ、30〜45度の角がペグダウンのポイントとなります。ここで角の2カ所にペグダウンをして、それぞれに張り綱を引っかけます。もう一方のメインポール側も同様の作業を行います。あえて強調しますね。この作業は「最初にペグダウン」&「2人で同時進行が理想」です。

上記、メインポールのペグは、なるべく深く打ち込みましょう。なぜなら立ち上げる際に引っこ抜けてしまう事例をよく目撃するからです。全部打ち込んでしまうと後々張りの調節がしづらくなるため、少しペグの頭が地面から出るくらいに。

ペグダウンの角度も重要です。張り綱を引っかけてテンションがかかった場合、写真左の角度で打ってしまうと風が吹いたら抜けて大変危険です。写真右のように、約60〜90度を目安に打ち込みましょう。

手順4

張り綱に付いている自在金具で、多少張り綱を短くしておきます。立ち上げたときにゆるんでバタつくのを防ぐためです。

手順5

立ち上げ準備の最終段階。メインポール立ち上げ後の中心線のズレを防ぐため、「手順2」のグロメット付近に目印をつけます。ここがタイトルで触れている「美しく張る」ポイントの2つのうちの1つ!

今回は分かりやすく小枝を地面に刺していますが、小石を置いたりペグを打っておくのもいいでしょう。

手順6

写真のように生地のグロメットをポールのトップに通してから張り綱の輪っかを引っかけます。この上下の位置を逆にすると、風が吹いた場合にタープが崩壊するので注意を。

さあ、いよいよメインポールを立ち上げます。2人で動時に「せーの」とメインポールを立てましょう。ここで張り綱のゆるみがある場合は自立しませんので、自在金具である程度張りを出しましょう。

これでメインポールが立ちました。「手順5」で立ち上げ時の目安として打ったポイントのおかげで、向かいのポールとのラインがほぼ直線をキープできています。

オープンタープの効率的な設営法は、このメインポールをうまく自立させることに集約されています。

手順7

自立してしまえば、あとはサイドの4点の張りを決めるだけ。シワの出ない角度を探しあて、張り綱を伸ばしてペグダウン。この最後の角度決めが「美しく張る」ポイントの2つ目!

手順8

サイド4点の張り綱をペグダウンしたら、すべての張り綱の自在金具を調節して、全体の張りをしっかりと出します。とその作業の前に、テンションがかかった時に抜けないよう、ペグを写真のように深く打ち込みましょう(つまづきの防止にもなります)。

地面がやわらかい場所や強風対策のテクニック

このようにペグを2本使って、ペグダウンポイントの支点を2点にします。これでペグの抜けはかなり防止できますよ。張り綱に対してのペグダウンの角度は、30〜45度にします。

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