バンテック JB470 の4D56エンジンについて

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mixiみんなの日記でエンジントラブル体験談JB470’98の記事でかなり詳しく書かれてますので引用させていただきました。2016年の記事ですのでキャンピングカーは20年目ですかね。走行距離については不明でした。

故障発生経緯

平均時速約90kmで約2時間連続走行。
オーバーヒートに気を付けつつ峠を超え、エンジンブレーキを使いつつ降る。
何の前触れも無く突然「バババババ・・」という異音発生。最初はタイヤがバーストして車体を叩いているのかと思い、ハンドルを真っ直ぐに保持し、ギアをニュートラルにして自然減速させる。速度が落ちてもバババ音の調子変わらず。

念のため足回りを点検。

各タイヤは異常なく、また車体にも特段の傷は無い。路肩は狭くこの場所に留まるのは危険と判断し、安全な退避場所を探して移動することにする。

エンジン無事再始動。

ハザードランプを点滅しつつ走行。退避場所を探すが適当な場所が見つからず、何とか料金所に辿り着き駐車場に退避。

レッカーを依頼。

レッカー車を待つ間、運転席の座席を上げてエンジンを具に外観目視点検するも特段異常なし。エンジンを掛けて、排気系を調べるも、何処かから排気ガスが漏れている兆候なし。

30分程してレッカー車到着。

深夜前にレッカー基地に到着。明日善後策を検討する事にする。

対策検討

先ずは不具合状況を点検して貰う。リフトアップして目視点検すると、昨夜は暗くて気づかなかったが、エンジンオイルが可成り漏れた跡がある。

排気管関連も何処か緩んだり外れたり、破損したりした箇所は見当たらず、矢張りエンジン内部の故障らしく、今日明日では簡単には直らないであろう。また修理可能かどうか自体がエンジンを分解してみないと判らないとのこと。

『エンジンを修理するか交換するかは分解調査し、最も安く済む方法で修理しよう』。

故障状況及び修理方針

エンジンをシリンダーヘッドまでを取外・分解して調査した結果、下記が判明。

1)ロッカーアーム破損
第二気筒排気バルブを押さえるロッカーアームが4~5片の破断しており、これが異音の直接原因。

2)カムシャフト磨耗
ロッカーアームを摺動作動させるカムシャフトの一部が歪に磨耗している。が、原因不明。

3)シリンダーヘッドガスケット腐食
シリンダーヘッドガスケットの第一気筒及び第二気筒シール部分が腐食している。冷却液が長年に渡って滲み出していたのが原因と思われる由。

4)ウヲーターポンプ作動不全
故障と云う程では無いが、やや作動不良気味の模様。これもオーバーヒートし易い原因と思われる。

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5)ファンクラッチ作動不良
ラジエータファンを駆動するクラッチで、所定条件でエンジン直結になって回転すべきところ、常時空回り状態となっていた。

ラジエータに十分な風が当たらず、エンジンがオーバーヒートし易くなる原因と考えられる。

その他、シリンダー、ピストン、コンロッド、バルブ等には、ロッカーアームの破損に繋がりそうな原因となる熱的・機械的痕跡は特に見当たらない由。

また異常・不良燃焼に伴う各部へのカーボンの付着も特段異常は認められず、バルブは滑らかに作動するとのこと。

結論として、ロッカーアーム自体の材質劣化なのか、何らかの突発的衝撃によるものなのか、ロッカーアーム破断の明確な原因は特定できなかった。

前述③のシリンダーヘッドガスケット腐食は長年に渡って冷却液に触れていた証拠であり、冷却液がエンジンに吸い込まれ異常燃焼や軽度のウヲーターハンマー現象が生じ、バルブに異常な力が掛かってロッカーアームが折れたという仮説は立て得るが、あくまで推測の域をでない。

故障原因不明のまま使うもの不安なので、この際エンジン交換も考えたが、交換しようにも既に生産終了の4D56エンジン中古は殆どが輸出されて国内では極度に品薄で、入手は困難とのこと。

またオーバーホール専門業者に修理に出すと60万は下らないとのこと。
エンジン取降し・再搭載(これが極めて厄介)や輸送に係る費用を加算すると、良品・中古の軽四が買えるお値段となろう。

それでは堪らないので、腕の良い工員さんのいる友人工場にお願いして、修理・予防整備を徹底的にやって貰うことにした。

また、JB470’98は非常に風通しの悪い所にエンジンを搭載してい事及び車体が重い事で(更には私が攻め馬・酷使過ぎるしこともあって)エンジンはオーバーヒート気味のなる傾向にあるが、それを改善するアイディアもあるとの事あり、その改造もお願いした。

修理・改造

1、エンジン修理・予防整備

エンジン修理で交換した主要部品を図に示す。

1.1バルブ駆動機構の全交換 

① ロッカーアーム交換・間隙調整
破断したロッカーアームを含め、8個全てを新品に交換。これに伴いロッカーアームとバルブのクリアランス調整のための「バルブアジャストスクリュー」「バルブナットロック」なども交換。

②ロッカーアームシャフト交換

ロッカーアームを保持する軸。目下の所特段の不具合は認められないが、今後の磨耗進展等を考慮して予防整備的に新品に交換。

③カムシャフト交換
ロッカーアームを駆動するカムが一体成型されたシャフトであるが、歪に磨耗していた事もあり、予防整備的に新品に交換。
(以上①②③の交換で、バルブ駆動機構は全て新品に交換された)

1.2ラジエー関連部品交換
予防整備も兼ねて下記部品を交換し、エンジン冷却機能を改善。

④ラジエータタファン駆動機構
ラジエータファンをエンジン直結/自由回転に接続変更するファンクラッチ(作動不良)を新品に交換。

⑤ウヲーターポンプ(作動不良気味)

⑥サーモスタット(まあ、この際交換しておこう)

⑦ラジエータホース類(早かれ遅かれ劣化するので、この際、交換しいておこう)

1.3ベルト類交換
予防整備の観点から定時交換部品であるベルト類と関連部品を全てを新品に交換。
⑧タイミングベルト

⑨バランサーベルト

⑩エアコンベルト

⑪パワーステアリングベルト

⑫Vベルト

⑬クランクプーリー

⑭テンショナー

⑮プーリー

生産終了の4D56エンジンについて

4D系エンジンはいったい何が問題なのか。

快く教えてくれたのは三菱自動車を主に扱う自動車販売、修理のお店。そこのおじさんによると、この4D系エンジンはエンジンヘッドの強度が極端に低く、しかも熱によって変形しやすい、との事だった。

長時間連続して高負荷運転を続けるようなことがあれば、この4D系エンジンはヘッドに必ずダメージが及ぶ‥‥?

 

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